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バナナ・オー・ナナ:ANNO1800ボランティアクエスト攻略

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このページでは、ANNO1800クエストをご紹介しています。クエストから世界史の断面を具体的に解説。ANNO1800はわかりやすい世界史のゲームとして勉強や教材に活用できます。関連する記事を読んで、面白い世界史の旅を始めてみませんか!?

ANNO1800のクエスト類はストーリーが楽しいです。ゲーム内に登場する人物や、ゲーム内で必要とされる素材や品物などが活き活きと結びついて、ほんわかしたエピソードを作っています。

以下では、それらのほんわかクエストのなかから、私の専門分野である繊維・アパレルやミシンに関するものをまとめて紹介しています。

ANNO1800に関する記事の一覧はこちら、わかりやすい世界史に関する記事の一覧はこちらをご覧ください。

バナナ・オー・ナナ:ANNO1800ボランティアクエスト攻略

このクエストは10トンのバナナを住民に提供するものです。バナナ10トンをクエスト発生の島内に保管して、住民からのメッセージを確認します。もしメッセージが確認できない場合は、クエスト依頼者をクリックします。

バナナ・オー・ナナ:ANNO1800ボランティアクエスト攻略

エピソード

この農民は仕事に熱心に打ち込んでおり、海の向こうの農業を学びたいと考えている。彼女は仲間と一緒にバナナを食べてみたいらしく、あなたに新世界からいくつか持ってきてくれるように頼んだ。

ANOO1800より

クエスト主の一言

私たち農家は作物を得るために小さな命を捧げていますが、新世界で育つという黄色くて長い果物を誰も食べた事がありません!人生で一度だけでいいので、その果物を口にしてみたいのですが…

ANOO1800より

新世界の農民が旧世界にあるバナナを食べたことがないので、一度は食べてみたいという気持ちが現れています。

バナナの歴史

バナナの語源は紀元前500年頃のサンスクリット語「バナナ」であると現在では確認されています。これは、バナナが歴史書に最初に登場した年としてみなせます。

バナナの起源は複雑で複雑です。紀元前8000年頃にニューギニアでバナナが栽培されていた考古学的証拠があります。しかし、他のバナナ栽培化が東南アジアのマレーシア、インドネシア、フィリピンのジャングルでも確認されています。一般的に、バナナは紀元前8000年から5000年頃に東南アジアと南太平洋で発生したことが大方の見解です。バナナは世界で最初に栽培された果物であると信じられています。

MakeFruitFair
Campaigning for fair and sustainable banana and pineapple supply chains

この話によると、バナナは南太平洋、オセアニア地域や東南アジア地域で主に栽培されてきたようです。ANNO1800の新世界の農民がバナナを食べたことがないと言っているのは、新世界農民がオセアニア地域や東南アジア地域ではなかったことを意味します。おそらく彼ら彼女らはアルパカを育てている地域、つまり中南米の農民だったと推測できます。

しかし、中南米でもバナナ栽培を確認できます。

ポルトガルの船員は西アフリカでバナナを発見し、15世紀にカナリア諸島の沖合にバナナ農園を設立しました。16世紀から19世紀の間に、バナナは南北アメリカで取引され、プランテーションがラテンアメリカとカリブ海に設立されました。バナナの植物は1800年代にオーストラリアに最初に到着しました。

https://abgc.org.au/our-industry/history-of-bananas/

ですから、バナナはラテンアメリカやカリブ海でもプランテーション農業において栽培されていたわけです。そうなると、ANNO1800のクエスト依頼者である農民は東南アジアでもなく、南太平洋の島々でもなく、中南米でもない地域の住民だということになります。かといってバナナの初期栽培の確認されるアフリカでもないとすれば、この農民はどこの植民地(新世界)にいるのでしょうか。確定できません…。

疑問は尽きません。中南米でバナナのプランテーション農業が全盛的だった時代に、東南アジアや南太平洋で栽培が衰退していたということでしょうか。となると、フィリピンのバナナ・プランテーションは…!?

バナナと世界史

バナナと世界史はピンポイントの本が出ています。

ダン・コッペル「バナナの世界史―歴史を変えた果物の数奇な運命―」黒川由美訳、ヒストリカル・スタディーズ、 太田出版、2012年

本の副題からバナナが歴史を変えたことがわかります。どのように変わったのでしょうか?Amazonの商品説明から追ってみましょう。

果物のうち世界でもっとも消費され、いちばん身近なバナナは、いま絶滅の危機に瀕している。ジャガイモを超え、いまや食糧として何億人もの生活を支えるバナナの裏側には、米大企業による農場労働者の搾取、病気を導く人工的な栽培といった、暗黒の歴史や深刻な農業問題があるのだ。複雑で謎に満たち生態、1万年にわたる伝播の経路、グローバリズムが引き起こした多大な犠牲、消えゆく品種がもたらす食糧危機…バナナの知られざる生態と歴史、緊迫した現状を鮮やかに描きだす。

世界中で最多に消費されている果物がバナナだというのは何となくわかります。皮を剥くだけで気軽に食べやすいし、単価が安い。近所のスーパーに行くとバナナは必ず売っています。

なのに「絶滅の危惧に瀕している」のはどういう状況でしょうか。現在、バナナ農園の労働者が搾取され、発病可能性の高い人工的栽培が行なわれている点など、深刻な農業問題に関係しそうです。資本主義による旧植民地や新世界への搾取というANNO1800の世界観が現実に存在してきた一つのアイテムとしてバナナは大切なわけですね。

とにかく有り触れた果物であるバナナには、店頭に並ぶまでに過酷な問題を抱えていることが分かります。

 

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