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改めて聴いた五輪真弓「恋人よ」の破壊力

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先日、妻と一緒に1980年代の懐かしい名曲特集をテレビで見ていました。私はパソコンをしながら見ていたので、妻がクイズのように、これは誰の曲かと尋ね、私が思い出して当てて楽しんでいました。

和やかな気分でいろんな曲を聞き流していると、ハタとパソコンを弄る手が止まり、破壊力満点の曲が耳に入ってきました。五輪真弓の「恋人よ」でした。

この曲を1980年代の代表的な名曲と思う人は多いと思います。そもそも、当時とても人気がありましたし、その後、いろんな歌手がカバーをしてきました。有名な歌手でいうと、美空ひばりやテレサ・テンなどです。

この曲が公開された1980年ちょうど、私は10歳でした。それで、この曲の歌詞は恋人との別れを歌って寂しそうだという程度で、あまり深みを感じることができませんでした。また、曲のリズムや歌唱力を凄いとも感じませんでした。そういう風に音楽を聞いていたわけではないからです。当時の私は小学生だったので、もっと明るい、ピンク・レディのような曲が好きでした。

改めて聴いた五輪真弓「恋人よ」の破壊力

1980年代に「恋人よ」を何度も耳にしたことがありますが、それでも興味がもてず、ベタなバラードだと思ったに過ぎません。でも、先日、なんと公開されて40年の今年、しかも年末に突然、破壊力満点の名曲だと思ったわけです。不思議なものです。

私が10代・20代によく聴いたバラードは中島みゆきでした。メロディだけでなく歌詞にも惚れ込んだ名曲がたくさんあります。他方で、五輪真弓の「恋人よ」を改めて聴いた今、直球勝負のバラードで大ヒットした曲の良さも痛感します。中島みゆきの曲になくて「恋人よ」にあるのは、決別からの再起です。中島みゆきが過去を引きずって過去に向かって歌うのに対して、五輪真弓は過去を引きずって(1番)、未来に向かって歌います(2番)。

そして、夢中になってインターネットで「恋人よ」のオリジナル曲やライヴ曲や他の方々のカバー曲を聴きました。それでも、下にシェアをしているこの曲がオリジナルっぽく、CD 音源でかなりクリアに聞けます。

動画が削除された時のために、Google検索ですぐに検索できるようにリンクを張っておきます。

五輪真弓 恋人よ 動画
検索

 

これを何度も聞いてるうちに、私はこの曲が何かの映画の主題歌になっていたのではないかと思いはじめました。有線などで聞いただけでなく、何かの映画で流れていたと気が気で仕方がなくなってきました。

なんとか記憶を辿って、この曲の特に出だしの雰囲気と今まで見た映画とを照らし合わせました。私は邦画を観ませんが、かといって「恋人よ」が外国映画で流れたのも考えにくい、あるいは、もし流れていたとすればもっと記憶に残っているはずです。

そこで、切ない映画というキーワードで自分の記憶を辿りました。するとアニメソングで有名な白鳥英美子の歌っていた「愛は夢のように」という曲を思い出したんです。この曲は日中国交正常化を記念した日中合作映画「未完の対局」のエンディングで歌われていました。この曲の作詞作曲が五輪真弓でした。そして、五輪真弓自身もこの曲を歌っていますが、タイトルは白鳥英美子版とは違い、「抱きしめて」です。

「抱きしめて」「愛は夢のように」

「抱きしめて」「愛は夢のように」をインターネットで視聴することは難しいのですが、こちらの曲と「恋人よ」が被っていたということで、五輪真弓つながりで、ようやく腑に落ちたところです。

それにしても、映画「未完の対局」は、やはり繰り返し数年に1度は思い出す映画です。小学校6年生の時(1982年)に公開され、父親に連れられて映画館で見ました。この映画は、非常に激しい時代の日中の囲碁を通じた日本人と中国人のつながりを熱く描いたものです。

この映画を小学校6年生に見た時は、ほとんど理解はできませんでした。

脇役に出ていたタレント伊藤つかさを私が好きだっただけで見に行ったわけですが、内容はもう全く難しい。でも!何らかの別れ、切断、切り離しがテーマになっていることだけは何とか分かりました。

最後の場面で、戦後に万里の長城にて二人の囲碁の棋士が空中で仮想の碁盤を想定して囲碁を行なう場面が神がかったように、小学生の私は感じたわけです。おそらく本当にそういう事は一定のレベルを越えれば出来るんだと思います。

中国と私

中国というのは、やはり私にとって切断と出会いの両方を与えてくれてきた国または地域です。五輪真弓の「恋人よ」を名曲だと思って、そこから中国と私の関わりを振り返った次第です。

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