大きさから観点を考える
WordPressのデイリーメール「Developing Your Eye」第7回の課題は大きさから観点を考えることです。リソースページはこちら。
デイリーメールに紹介された写真は、ギザのピラミッドを後景に、前景には石ころを10個ほど並べ、ピラミッドを小さく、石を大きく写したものです。このような写真を撮るには見晴らしの良い場所が必要になります。気軽に取るというのは難しいです。そこでリソースページを参考に大きさから観点を考えます。
リソースページには観点を考える上で次のようなアイデアが挙げられています。掻い摘んで列挙します。
- できるだけ主題の周辺を歩き周り、写せる可能性のあるあらゆる観点を調べます。
- 屈んだり、しゃがんだり、跪いたりして、高さを調節します。
- 自然なもの(窓、木、建物の壁など)を写真のフレームにします。
- 地面に横たわります。高層ビルを撮影するのに最適です。
- (すべてではなく)人、オブジェクト、構造などの特定部分に焦点を当てます。または、被写体や場面の一部を意図的に切り取ります。
- あなたと主題・場面の間に何かを置きます。
- 何かを見渡したり、見通したりします。観点はどのように変わりますか?
以上のアイデアの2番と3番を意識して撮した写真を下に紹介します。
撮影の高さを調節する
屈む・しゃがむ・跪くなどで、撮影の高さを調節するのは、多くの撮影者が行なうことです。屈んだりしゃがんだりして腕や膝がガクガク震えるなら、思い切って跪くと安定して写せます。私はよく片膝を着いて写します。
先日、落葉を写しているとき、地面ギリギリから写したくなりました。これまでと同じようにスマホを地面ギリギリまでもっていって、ピントを合わせていました。次の写真を見てください。

屈んで精一杯アップにして写した落葉。
瓦が混ざっていて、それなりに情緒があるように写せましたが、地面からレンズが離れていることにツメの甘さを感じました(笑)。そこで思いついたのは、スマホを逆さまに持ってレンズ側を地面に近づける方法です。そのように写したのが次の写真です。

スマホを逆さまに持ってレンズを地面いっぱいに近づけて写した落葉。
このようにアップすると、単なる小さい葉っぱが若芽と感じられるようになりました。落葉の中から芽生えているようで、世代交代を映してるようです。
自然なものを写真フレームに使う
写真のフレームに自然を配置させる方法で写した写真が次です。

耳成山の雑木林から見た畝傍山。

耳成山の雑木林から見た天香久山。
この2枚の写真は先日に奈良県橿原市の耳成山から写したものです。耳成山と畝傍山と香久山は大和三山と言われ、古都の藤原京を囲むように奈良盆地南部に広がっています。耳成山は雑木林ばかりで、撮影スポットがほとんどありません。ですから上のような写真にならざるを得ないのが現状です。
写真の3分の1ルールですが、畝傍山の写真では無視して山を真ん中に配置し、香久山の写真では下の3分の1グリッドラインに配置させました。
この2枚の写真から強調したいのは、フレームは必ずしも四角である必要はないことです。
畝傍山方面からは、オーロラとまでは言いませんが、雲に遮られた日光が少し漏れてくるような光景が見えます。天香具山方面は、雲が少しずつ湧き出てるような風景になっていました。耳成山は大和三山のなかで中北にあり、他の山々の影響を受けにくいのですが、畝傍山と天香具山は、後方に広がる山地の関係でちょくちょく面白い風景を見せてくれます。
コメント 感想や質問をお寄せください♪
二枚目の写真は確かに迫って来る様な迫力を感じました。スマホを逆さにしてとは、凄い発想ですね(^_^)
逆さに写しても、勝手に写真が180度回転してくれるので楽です(笑)。スマホはかなり横着でも写しやすくなっています。