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同志社大学生から届いた嬉しい授業感想メール

私が同志社大学で初めて教えた教室が寧静館N31です。学期の始まりにはできるだけ写したい建物。2019年10月10日撮影。 授業日誌
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同志社大学生から届いた嬉しい授業感想メール

このページでは、2019年度春学期の授業を受講した学生の感想と、それに対する私の返事をご紹介しています。

私は同志社大学で「日本経済史1」と「日本経済史2」を担当しています。前者が春学期、後者が秋学期です。

2019年8月2日づけで電子メールにて感想を下さった学生から許可を得ています。感想を下さった学生は時間の都合で秋学期は履修できなかったのですが、先日の出勤日に学内で出合って、少し談笑してライン交換をしたので、ここに公開したいと思うようになりました。それで学生にラインで、公開の可否を尋ねたところ快諾してくださいました。

ご氏名などプライベートな情報を伏せて、以下にご紹介します。頂いたメールは引用記号を付します。段落を改めた箇所は1つです。

クラーク記念館を望みながら明徳館前の道を奥深く。

クラーク記念館を望みながら明徳館前の道を奥深く。

春学期の授業のお礼

岩本先生

こんばんは。岩本先生の授業を後半に受けていた○○といいます。(覚えてらっしゃらないと思いますが、先生から見て右側の座席ブロックの後ろから二番目の内側の通路側の席に座っていた男子です)

岩本先生の授業を受けて、僕は同社社大学がちょっと好きになりました。僕は同志社大学に滑り止めで入ったため、もとからそんなに好きなわけでもなく、そんな自分にもどこか満足しないモヤモヤした感情がずっと続いていました。

でも、先生があまりにも同志社LOVEを語ってくれたので(校舎に頬ずりしたくなるというのには笑いました)、その大学にいる自分に少し自信が持てるようになった気がします。同志社大学は、もう自分にとって、滑り止めでしょうがなく入った大学ではなくなりました。この大学を好きになれて良かったです。ありがとうございました。

授業の感想について、僕はこんなに雑談が多い授業は初めて受けました。それがいいか悪いかは分かりませんが、とても楽しかったです。

僕は○○学科の生徒で、後期はおそらく日本経済史の授業はとれないかと思います。でも、前期に先生の授業を受けることができて本当に良かったと思います。ありがとうございました。

長文失礼しました。

○○

このメールからは、ご自身の受験期とその後のもどかしさが良く伝わります。

私の授業で雑談が多いのは、恐縮のような恥ずかしさのようなものがわきあがってきます。ただ、雑談内容では、同志社大学を突き放してみる機会を与える談話と、突き放しても出てくる良さというギャップを強調するように心がけています。

このメールで元気の出るのは、落とされた大学と落ちた自分とに対するもどかしさが溶け始めている点です。そう思えるようになると、同志社大学、所属学部、そして京都の街並みといったように、大学や地域の面白みを積極的に知っていく段階へとステージ・アップできます。

このメールをくださった学生は他学部の方なので、時間割の都合上、経済学部の私の授業を後期は受けられないわけです。

私が同志社大学で初めて教えた教室が寧静館N31です。学期の始まりにはできるだけ写したい建物。2019年10月10日撮影。

私が同志社大学で初めて教えた教室が寧静館N31です。学期の始まりにはできるだけ写したい建物。2019年10月10日撮影。

それでは、学生のメールに対して私が返答した内容を以下に述べます。

1つ2つほど語句や込み出しを足しただけで、返事の内容をほぼ完全に載せています。

私の返事

○○○○様

こんばんは、日本経済史1の岩本真一です。

先日は、ウェブサイトを読ませまくった割にアッサリ解けすぎる問題にお付き合いいただき、ありがとうございました。

「先生から見て右側の座席ブロックの後ろから二番目の内側の通路側の席」というのは、私からみて右側の3つの島のうち、1番前の島の、後から2番目、通路の直ぐ隣の席の方ですね。とくに最後の3回くらい、徐々に楽しそうに聞いて下さっている姿が印象に残っています。あなたの左後ろには1人の男子、あなたの左前には5人の仲良し女子、通路を挟んで右前には3人の仲良し女子がいたはずです。

脱線は、理解力の面で他大学よりも同志社の方が多いです。あなた方の表情や反応を見ていると、詰め込み教育がどれほど無駄かが分かります。

また、ちょっとだけ観点をズラすとどう考えられるか、という風に誘導する方が同志社では私も学生も愉しめるだろうと思っています(脱線の言い訳)。

コンプレックスがどれほど無駄な事かを書きだすとキリがありませんが、あなたが京大受験に失敗したと仮定して少し話をします。

  • 授業でいいそびれましたが、私は一浪で同志社の法学部に落ちてます。それで大阪府立(経済学部)に行きました。文系だったということもありますが、同志社の数学は解けません(笑)。
  • そもそも阪大以下の不合格はコンプレックスを持つ必要がありません。同志社ブランドが阪大ブランドに勝つとは思いませんが、負けるとも思いません。

京大は抜群に賢いですが、京大出身の2名の知り合い(大学教員)が言うには「学生時代に今出川方面へ散歩に行っても、同志社の雰囲気に圧倒されて敷地内に入れなかった」と言います。

同志社大学の多様性と国公立大学の一様性

つまり、偏差値では京大の方が上ですが、京大にない雰囲気(ボンボン風とか金持ち風とかだけでなく、洗練されたコンパクトなイメージやカラフルな敷地内とか)を同志社は持っています。京大に落ちたら悔しいですが、京大から見ると同志社は(同志社も)輝いています。一言でいうと、京大にはセンスがなくて、同志社にはセンスがあります。

また、偏差値が80を超えるような学生が100人や200人いる教室で授業を受けて楽しいか(大学が楽しいか)?

偏差値80が輝くのは、偏差値50の人間がいるからではないか?

と私は思います。

ふと冷静に考えると、入学後の京大の中では、それまで80に到達していた偏差値が、だいたい40から60に落ち付きます。

国公立大学は偏差値が全てです。そこに欠けているのは多様性です。

同志社大学は京大落ちや内部進学者や帰国子女やバリバリ真面目な推薦入試まで、入学ルートが多彩です。また留学生も多いです。さらに、体育会系の学生たちは、部活を理由に授業や試験の評価の優遇を認められていません。これは珍しいことです(その分、全国的に有名な部活やスポーツが少ないとも言えますが)。

他方、国公立大学では「どこの予備校行ってた?」や「学費安いので国公立にした!」といった話で終りです。広がりません。

同志社は、そういう多様性の意味で私は大好きです。そして、(話が長くなるので極論だけ言いますと)不勉強や不真面目な学生でも外国語がペラペラという学生が同志社には、たくさんいます。もちろん、真面目で勉強できる学生もたくさんいます。その得意分野も色々です。

京大落ちを意識した話は以上です。

豊富な学内サービス

最近思うのは、学内サービス(就職活動関係や留学関係、その他もろもろ)が充実しすぎて、学生の情報収集は消化不良になっていないかという心配ですが、これは幸せな心配です(笑)。

自分の興味のある部門のアンテナだけは張っておいて、同志社の無数のサービス(から選んで)を上手く使ってください。もちろん、図書館をいろんな角度で使いまくるのは大学生の基本です。本、CD、DVDその他。あと自宅に自由の効くパソコンやネット環境がなければ、パソコン室も。

最後に、後期を履修されなくても私は同志社に木曜3限、前期と同じように行きますので、寧静館ナンパなど、お気が向かれましたら、ご連絡ください。

ではでは、またまた♪

岩本 真一

最後に

同志社大学の学生は、これまで私の教えてきた大学類のなかでもっとも反応力の高い学生が集まっています。

毎学期、SNSや電子メールや直接に授業の感想を仰ってくれる学生が多いのも同志社大学です。今回ご紹介したメールは、そのなかでも特に丁寧で、同志社大学、自分、受験期からの思いなどを冷静に配置して、まとめていらっしゃいました。ちょっとでも役に立てたかなと思えるメールで、私自身が自信を深めることができました。

感想のメールを下さった学生の方、こちらこそどうもありがとうございました。

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