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音楽

レッド・ツェッペリンの名曲「アキレス最後の戦い」

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キング・クリムゾンを停止してレッド・ツェッペリンを思い出す

先日、妻と音楽の話をしていると「キング・クリムゾンは頭がおかしくなる(精神が錯乱する)から聴かないでくれ」と。それで少し肩の荷が降りた気がしました。

キング・クリムゾンは私が20歳頃に知り、その後の30年間、思い出しては聴いてきたバンドです。プログレッシブ・ロックという実験的なロックに区分され、キング・クリムゾンもまた、ギターの録音を逆回転させたり、ジャズやクラシックの楽譜をロックに使ったり。クリムゾンで私が好きな曲はこちらにまとめていますので、お気が向かれましたらご覧ください。

とにかく「クリムゾンは疲れる」ということで、年末だし今年50歳を迎えたし、私も少し無理して聴いてきたことを素直に認めようと思いました。この30年間ほどで私はロック音楽を2分して楽しんできた事実を認めようと…。

20歳の出会い:キング・クリムゾンとレッド・ツェッペリン

キング・クリムゾンを知る1年ほど前、同じく20歳頃に私はレッド・ツェッペリンというハード・ロックのバンドを知りました。いま改めて調べると、1990年はツェッペリンがデジタル・リマスターの4枚組CDを発売した年です。バンド名は前年に通っていた予備校の英語の先生から「好きなバンド」と教えてもらっていました。

20歳のとき、レコード屋さんをブラブラしていて印象に残っていたのか、私はツェッペリンの曲をほとんど聴いたことがなかったのに、この4枚組CDをいきなり買いました。CDボックスのツェッペリン飛行船がかっこ良かったし、レッドの「Led」がRじゃない点がおしゃれだったり。この4枚組セットを全て聴いてから、同時発売されたCD2枚組セットも買う始末…。

この経験はキング・クリムゾンにも繋がって、一度も曲を聴いたことのないクリムゾンのベスト盤4枚組CD「The Essential King Crimson: Frame By Frame」が1991年に発売された時も、買っているんです…。

もとい、その頃から私は、単純でバカっぽいハードロックの金字塔レッド・ツェッペリンを好きなのか、それとも、複雑で賢そうなプログレッシブロックの真骨頂キング・クリムゾンを好きなのか、インテリを目指していた私は後者を選んできたつもりでした。

両方を好きと認めていれば楽だったのですが、後者を表明しながら前者も忘れられないという板ばさみに…。思い出せば、ツェッペリンもクリムゾンもベスト盤CD4枚組を買ってから過去のLPアルバムを買い集めていきました。

The Essential King Crimson – Frame By Frame

レッド・ツェッペリンで好きな曲

レッド・ツェッペリンを好きなことが単純でバカっぽいと思えた面もありますが、複雑で突き抜けた名曲もいくつかあります。とくに胸を張ってお勧めできるのが「アキレス最後の戦い」。70年代ハードロックの最高点だと思います。

改めて好きな曲を降順に挙げると次のような感じです。

  1. アキレス最後の戦い(Achilles Last Stand)…アルバム「プレゼンス」に収録。
  2. ウェアリング・アンド・ティアリング(Wearing and Tearing)…アルバム「コーダ」に収録。
  3. コミュニケーション・ブレイクダウン(Communication Breakdown)…アルバム「レッド・ツェッペリン」に収録。
  4. 移民の歌(Immigrant Song)…アルバム「レッド・ツェッペリン スリー」に収録。
  5. 限りなき戦い(The Battle of Evermore)…アルバム「(無題)」に収録。
  6. 幻惑されて(Dazed and Confused)…アルバム「レッド・ツェッペリン」に収録。

レッド・ツェッペリンは安っぽい売れ曲「天国への階段」や「ロックンロール」などの曲で有名ですが、もっと短い曲やもっと長い曲の方が私は満足して聴けます。「コミュニケーション・ブレイクダウン」や「移民の歌」は2分半。他方で「ウェアリング・アンド・ティアリング」は5分半、「幻惑されて」は6分半、そして「アキレス最後の戦い」なんぞは10分半なのでカラオケ3曲分かの勢い。

レッド・ツェッペリンの名曲「アキレス最後の戦い」

この曲は10分半にわたる疾走感に溢れる曲です。1976年に7枚目アルバム「プレゼンス」のA面1曲目に収録されました。

私はこの曲を初めて聴いた時、衝撃すぎてホメロスの「イリアス」上下2巻を岩波文庫で一気に読みました。英雄アキレスが登場する本だからです。本の中身は全く覚えていませんが、名曲「アキレス最後の戦い」のような劇的な場面が登場することを期待しながら夢中で読んだことだけは覚えています。もちろん、音楽から得た衝撃を本に得ることは根本的に無理でしたし、曲のなかにアキレスという言葉は出てきますが、イリアスを再現しようとした曲でもありませんし…。

「アキレス最後の戦い」は、ヴォーカル、ギター、ベース、ドラムの役割がほぼ同等になっているのが楽しいです。インターネットで感想を調べてみると、ドラムとベースを高評価する感想と、ヴォーカルとギターしか聴いていないのかという感想に二分されているのが分かります。

ふつう音楽はヴォーカルとギターばかりが輝きますが、この曲は違います。ベースが走り、ヴォーカルが飛んで、ギターが泣いて、ドラムが全てをかき消します。6分台あたりがとくにそうです。音楽を語る言葉を知らない私からすると、4つのパートがかみ合っているのかかみ合っていないのか分からない点が面白く、各パートが同等になると、もはや全てがベースのように聴こえてくるので不思議です。

先にも載せましたが、Youtubeにはレッド・ツェッペリン公式アカウントがアルバム曲のリマスター版を公開しているので挙げておきます。なお、公式アカウントへのリスペクトのために、クレジットを全て引用します。

Provided to YouTube by Atlantic Records

Achilles Last Stand (1990 Remaster) · Led Zeppelin

Presence

℗ 1976 Atlantic Recording Corporation for the United States and WEA International Inc. for the world outside of the United States.

Remastering Engineer: George Marino
Guitar, Producer: Jimmy Page
Drums: John Bonham
Bass Guitar: John Paul Jones
Engineer: Keith Harwood
Vocals: Robert Plant
Writer: Jimmy Page
Writer: Robert Plant

Auto-generated by YouTube.

Achilles Last Stand (Remaster)
Provided to YouTube by Atlantic RecordsAchilles Last Stand (Remaster) · Led ZeppelinPresence℗ 1976 Atlantic Recording CorporationGuitar: Jimmy PageProducer: ...

「Who was Achilles?」

最後に、ネットを調べると面白いページに遭遇しました。「Who was Achilles?」と題したブリティッシュ・ミュージアムの記事です。ギリシア神話の絵画作品でアキレスが誰か分からない、アキレスを探すという発想は確かにそうです。私なんぞは地中海も知らないのにホメロスを読んだのですから…。

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