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本を出版するまでの道のり:手続きや負担金について

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本を出版するまでの道のり:手続きや負担金について

このページは、学生の方からしばしば尋ねられる本を出版するまでのみちのりについて書いています。

出版は一般的なものだとかなり金銭面での負担が大きいと思うので、最初の本はなるべく低価格で出版できる方法が好ましいです。

というのは、学生や若い方々の思う正直なところと思います。また、年配の方でも出版費用は大きいことに変わりありません。

私は現在2冊の単著本をもっています。その刊行経緯について、ここでお話して、出版を考えている方々に少しでもお役に立てる内容を提供したいと思います。

本を刊行することは嬉しいことです。1冊目の本も2冊目の本も印刷所から出版社へ納品される日に、私は出版社へ取りに行ったくらいです。ふつうは取りに行かないそうです(笑)。2冊目の納品日の日記を是非ご覧ください。
2冊目の本を出版:近代日本の衣服産業
昨日、2冊目の本『近代日本の衣服産業』が納品されました。1冊目と同じくガマンできずに出版社へ。授業が終わってから京阪電車で三条へ。納品時間は夕方だったので、空いた時間を同志社大学の元履修生につきあってもらいました。

それでは、私の経験をもとに刊行までの経緯を述べます。

出版社とパイプをつないでもらう

私が出版社および編集者を知ったのは1冊目の本の時です。この時は大学院の指導教官に出版社と編集者を紹介してもらいました。

ひとまず原稿全体を見たいと仰っていただいたので、原稿を編集者に送ったことから関係が始まりました。原稿はその時すでに用意していましたので、すぐに送りました。また、出版社へ一度趣いて原稿の良さを伝えたように思います。

その結果、現状では修正作業が大きいが、編集者と私とで一緒に本にしていきましょうという趣旨の許諾を得たように記憶しています。

2冊目の本も1冊目の本と同じ出版社にお願いしました。同じように原稿の段階で校正がはじまり、校正の段階になっても丁寧で細かい構成を続けていただきました。

校正作業

現状では修正作業が大きいのですから、原稿から校正をしていただきました。パソコン・ソフトで作った原稿を校正する訳です。

その後、校正用紙という段階に移行しました。結局、3回往復をして、つまり3回校正をして出版に至りました。進研ゼミやZ会かというくらい真っ赤で原稿が帰って来たのに驚きました。自信喪失になりかけましたが、事態は動いているのでプラスに進んでいるんだと自分に言い聞かせました。

ここで気をつけたいのは、最初の読者が出版社(の編集者)だということです。書いている人間よりも読んでいる人間の方が分かっている場合もあるということですから、赤ペンの指示や質問に丁寧に対応しましょう。

上の写真は私の2冊目の本のときの修正作業です。色ペンはすべて出版社の方の指示や助言です。

契約のタイミング

ふつう、校正から出版までの作業は時間がかかるので、出版社側と著者側の信頼関係によっては、契約書の作成は原稿提出前から刊行直前まで、どの期間で行なわれるか決まっていません。私の1冊目の契約書は校正途中だったように思いますが、2冊目は刊行直前に交わされました。

金銭面に関する契約内容

専門書の多くは売れないので、金銭面に関する契約内容は次のような点が重要になります。重要点は次の2点です。

  1. 初版(1刷目)は著作権料(印税)を著者が放棄する。2刷目以降は著作権料(印税)が入る。
  2. 特定料金分の著書を著者が買い取る。

1点目も2点目も専門書に関してはよく聞く話ですが、2点目はピンとこない方もいらっしゃると思います。2点目のからくりを説明します。

専門書の出版費用は200万円から250万円ほどします。部数は500冊前後のうえ、ハードカバーで装丁は上製本が多いからです。

著者による著書の買取とは、500冊の一部を著者が自腹で買い取るということです。売れない専門書はこの点が著者にとってネックになります。

だいたい買取金額は100万円となっています。著者は自分の著作物に関しては、定価の2割引すなわち著者割引が適用されますので「100万円÷定価の80%」の冊数分の著書を受け取ります。1冊目のときも2冊目のときも、この契約でした。

もし売り切れた場合はどうなるのでしょうか。私が契約している内容ではオンデマンド版として出版して、1冊ごとに約10%の印税を貰うことになっています。2刷目で500部を刷るというのは、今の時代はリスキーですから、印刷媒体での出版にこだわる限り、オンデマンド版が無難かと思います。出版社や本の性格によってはデジタル版を出す場合もあるそうです。

出版助成

そこで大事になるのは、買取金額100万円をどれほど安くできるかという点です。

私の場合は大学院の一般費用助成金を利用しました。たまたま、1冊目も2冊目も刊行時に大阪市立大学経済学部で教鞭の職をもっていたからです。助成制度の名前は大阪市立大学経済学会木本基金で、助成額は1冊目で約20万円、2冊目で19万円でした。

多くの研究者は日本学術振興会が主催する科学研究費助成事業のうち、研究成果公開促進費を活用します。

これは約100万円丸ごともらえるのでデカい。もちろん、これがなかなか通りません。私は1冊目のときにチャレンジして落ちました。

私は、審査に合格しやすいけど出版助成金の金額が低いものを利用した訳です。

デジタル版への私の考え

本を出版する方法は紙媒体だけでなくデジタル媒体を使うこともできます。デジタル出版ではISBNの取得を自分でやったり、校正やレイアウトも自分でやったりと、責任と楽しみが重なってくる点が負担とも喜びとも言えるところです。

デジタル出版(電子書籍の刊行)については、私も考えています。過去の恋愛をエッセイにまとめるというものです。自分で撮影した写真をイメージ代わりに挿入しながら、数名の女性たちと過ごした懐かしい日々をリアリティ溢れる文章で、簡潔にまとめたいなぁと思っています。

電子書籍の出版を知り合いの先生が何冊かやっておられます。先生が仰るには「NextPublishing」が低コストな割に親切な対応をしてくれると仰っていました。

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