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水平に注意して写真を撮影したら見えた事柄

この記事は約5分で読めます。

写真は水平に撮せの可否

近所のスーパーへ買い物に行ったついでに、今日は写真の勉強と思い、スーパーの裏手にある川、堤防、高架、マンションなどを1枚に写しました。昔ネットのどこかで読んだ写真アドバイスが最近、頭にチラつきます。そのアドバイスは、できるだけ水平に撮せというものでした。

そのアドバイスを知ってから、たまに水平を意識することがありましたが、どうも私は水平に撮ることが苦手と思っていました。しかし今日は、もちろん三脚を使わず手動で、完璧な水平を目指そうと思いました。水平を撮すにはちょうど良い題材が近所にありました。それがこの2枚の写真です。

私は水平を意識せず、あるいは被写体の水平だけを意識してこれまで写真を撮影してきました。しかし、地平に沿った形で写真を撮ることが大切かのようなアドバイスを読んでしまったので、意識的に水平的な写真を撮るたびに失敗する理由を私の未熟さばかりに思っていました。つまり、私の撮影技術はアドバイスよりもレベルが低いという先入観をもっていました。それで、いつも水平に撮れない私の未熟さばかりを考えていたわけです。

しかし、今日の写真を撮影して感じたことは、「写真は水平に撮せ」というアドバイスは文言ミスということです。写真に入るものすべてを水平に撮すことはできません。写真を撮すときの水平は地盤に左右されますから、被写体やその背景となるもののうち、とくに建造物や道路などの大型の写真構成要素は歪みをもっていることが多分にあります。「写真は水平に撮せ」ではなく「写真に水平を活かせ」が妥当なアドバイスといったところでしょうか…。

今日の写真

もちろん今回の写真が素晴らしいとは考えていません。しかし、水平の物体群をほぼ完璧に撮したとき、私の目に現れたのはマンションが歪んでいるということでした。

もちろん、実際にマンションが歪んで建てられているかどうかを問いたいわけではありません。スマートフォンで撮った写真はかなり歪むと聞いたことがあります。また、高架や堤防が歪んでるかもしれません。また、いろんなものが歪んでいて、重力の関係でそれなりの均衡が保たれているのかもしれません。そもそもこの辺りは少しの起伏がある地域です。

あらゆるものを水平に撮ろうとすると、それが不可能だということに気づきます。
水平とは歪みから成り立っています。

今日私が発見したことは、あらゆるものを水平に撮ることは不可能だということです。水平とは歪みから成り立っています。あるものが水平に見えればあるものは歪んで見えます。

今日この写真を撮れて嬉しかったのは、昨晩みたテレビ番組を思い出したからです。この番組は、完璧に計画された水平なものなど存在しない点に触れたものです。

水の都ヴェネツィアの条件と設計

イタリア:ヴェネツィアとその潟 – ナショナル ジオグラフィック

ヴェネツィア(ベネチア)は単に川が多いから水の都と呼ばれてきたと私は思っていましたが、そうではありませんでした。この番組では、緩い地盤の上で長期間の歴史を耐えてきたことや、常に高潮の被害に繰り返し苛まれてることに触れ、この数年間ヴェネツィアが取り組んできたモーゼ・プロジェクトという浸水対策を詳しく取り上げています。

もちろん、地盤が弱いと水没の危機に瀕する危機的側面は大きな問題でしょうが、少なくとも今まで結果的に耐えてきた事実に私は驚きました。完璧に計画されたものが必ずしも人を惹きつけるとは限りません。街の条件や設計が不安定でも、数世紀にわたり住民にも観光客にも愛される魅惑的な街として機能してきたことに感心します。

水平と歪み

私は長年、経済学を研究してきました。その影響で、計画性についてなんだか過剰に期待を寄せていたように思います。しかし、年齢とともに計画は進行しないということも分かっています。遺伝子レベルでは計画的なことかもしれませんが、私自身の判断として計画していなかったようなことも病気として出てくるかもしれません。そういう話は日常茶飯時で日本社会で聞こえてくることです。今日の写真と昨晩のベネチアのテレビ番組は私に計画性の限界や水平の先入観を教えてくれたように思います。

ある者にとって水平なものは、別の者にとって歪んだものかもしれません。ある者にとって水平であると考えたい事物は多くの歪んだものを削ぎ落とした結果に過ぎません。

写真に水平を活かす

写真を水平に撮すことは、ここまでダラダラと否定してきました。とはいえ、斜めに撮すことが素敵な写真になるとも思えません。また、写真を水平に撮すことは間違っているとしても、ある部分を水平に撮すことで写真が活きてくることも確かです。

一応、「近所の落葉撮影…奈良天理のイチョウ並木に触発されて」は水平を意識して撮したものです。この時の懸念は水路板や段差の線がどれもズレていたことです。撮影時の決断は、これらの線が概ね水平になる最大公約数的なアングルでした。

この写真も成功かどうか自分では判断できませんが、背景のもろもろをぼかしながら、概ね水平にさせることで、手前の乱雑な落葉を際立たせることができたかと思います。落葉は丸いですから、水平を活かすことで落葉を際立たせられます。写真は水平に撮すことは不可能でも、水平を活かすことは可能です。

コメント 質問や感想をお寄せください♪

  1. 面白い写真ですね(゚ω゚)「写真に水平を活かせ」は、とても参考になりました(^_^)

    • 水平という発想を潰したいような活かしたいような気分で、悩みながら無理やりまとめました(笑)ところでWordPress は記事を書くコツをいろいろとレッスンしています。写真を記事に活かす方法や写真の撮し方の記事を今日から実践していこうと思います!日本語化されてない記事は、かいつまんで日本語でまとめてご紹介します。

      • それは有り難いです。参考にさせて頂きます(^_^)

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